Phase 1: Claude Codeを始める

ファイル操作の基本 — 読む・書く・検索をAIに任せる

Lesson 4 / 12|20分|公開 2026.04.12

このレッスンで学ぶこと

  • Read — ファイルを読むツールの使い方と活用場面
  • Write / Edit — ファイルの作成・編集の仕組み
  • Glob — パターンでファイルを探す方法
  • Grep — テキスト検索でプロジェクト全体を横断する
  • Bash — コマンド実行でできることの広がり
  • 5つのツールを組み合わせた実務シナリオ
妻
質問
前回で基本はわかったけど、もう少し具体的に「何がどう動いてるか」を知りたい。ReadとかWriteとか、それぞれ何ができるの?
豊藏
豊藏
ポイント
いい質問。Claude Codeのツールは5つしかないけど、組み合わせると大抵の作業ができる。ファイルを読む(Read)、書く(Write/Edit)、探す(Glob/Grep)、実行する(Bash)。この5つを理解すると、Claude Codeに何を頼めるかのイメージが一気に広がる。
5つのツール = 読む・書く・探す・実行する。これだけで、ほぼ全ての業務を自動化できる。

Read — ファイルを読む

Readは最も基本的なツールです。ファイルの中身を読んで、Claude Codeに理解させます。

こう話しかけると、Readが使われる

📖

「このファイルの内容を教えて」

指定したファイルの全文を読んで要約

📖

「package.jsonを見せて」

特定のファイルを名前指定で読む

📖

「このCSVの中身を分析して」

ファイルを読んだ上で分析・集計

📖

「エラーログを確認して」

ログファイルを読んで問題を特定

Readの特徴

Readは「読むだけ」なのでファイルを変更しません。安全に使えるツールです。大きなファイルでも、必要な部分だけを読むことができます。

Write / Edit — ファイルを作る・直す

Writeは新しいファイルを作成し、Editは既存ファイルの一部を書き換えます。Claude Codeの「手」にあたるツールです。

Write(新規作成)の例

✏️

「README.mdを作って」

新しいファイルを作成して内容を書き込む

✏️

「設定ファイルを作成して。内容は〇〇で」

指定した内容でファイル作成

✏️

「このデータをCSVにまとめて保存して」

分析結果をファイルに出力

Edit(部分修正)の例

🔧

「3行目のタイトルを"新しいタイトル"に変えて」

特定の部分だけピンポイントで修正

🔧

「このファイルの誤字を直して」

内容を読んで問題箇所を自動修正

🔧

「全てのURLをhttpからhttpsに変えて」

条件に合う箇所を一括置換

妻
質問
大事なファイルを間違って上書きしちゃったら怖くない?
豊藏
豊藏
ポイント
Suggest(確認)モードなら、書き込む前に必ず「これでいい?」と聞いてくる。中身も表示されるから、確認してからOKを出せばいい。あと、gitで管理してるなら、いつでも前の状態に戻せる。

Glob — パターンでファイルを探す

Globは「こういう名前のファイルを探して」と依頼するときに使われます。プロジェクト内に何百ものファイルがあっても、一瞬で目的のファイルを見つけます。

Globが活躍する場面

🔍

「.tsxファイルを全部探して」

内部パターン: **/*.tsx

拡張子でファイルを絞り込む

🔍

「srcフォルダの中のJavaScriptファイル一覧を見せて」

内部パターン: src/**/*.js

特定フォルダ内を検索

🔍

「画像ファイルは何個ある?」

内部パターン: **/*.{png,jpg,svg}

複数の拡張子を一度に検索

🔍

「configという名前のファイルを探して」

内部パターン: **/config*

ファイル名の一部で検索

数秒

数千ファイルの中から該当ファイルを検索

Anthropic Docs[1]

パターン

ワイルドカード(*)で柔軟に検索

Anthropic Docs

自動

内部パターンはClaude Codeが自動生成

Anthropic Docs

Grep — ファイルの中身をテキスト検索

Globが「ファイル名」で探すのに対し、Grepは「ファイルの中身」を検索します。「このテキストが書かれているファイルはどれ?」を見つけるツール。

Grepが活躍する場面

🔎

「TODOが書いてある場所を全部探して」

プロジェクト全体からTODOコメントを一覧化

🔎

「"エラー"という文字が含まれるファイルを探して」

エラーメッセージの場所を特定

🔎

「この関数を使っている場所を全部見せて」

関数名・変数名で使用箇所を検索

🔎

「電話番号が書いてあるファイルを探して」

パターンに合致する内容を検索

妻
質問
GlobとGrepの違いがよくわからない...
豊藏
豊藏
ポイント
シンプルに覚えるなら、Glob = ファイル名で探す、Grep = ファイルの中身で探す。「.txtファイルどこ?」はGlob。「"会議"って書いてあるファイルどこ?」はGrep。でも実際は、「〇〇を探して」と言うだけでClaude Codeが勝手に使い分けてくれるから、覚えなくても大丈夫。

Bash — コマンドを実行する

Bashツールは、ターミナルコマンドを実行します。ファイル操作だけでなく、gitの操作、npm/pythonの実行、システム情報の取得など、PCでできることはほぼ全て実行可能です。

Bashで実行できることの例

「git statusして」

Gitの変更状況を確認

「このフォルダのサイズを教えて」

du -sh でディスク使用量を確認

「npmパッケージをインストールして」

npm install を実行

「このPythonスクリプトを実行して」

python script.py を実行

「フォルダを作って、ファイルをコピーして」

mkdir, cp などのファイル操作

Bashは強力だからこそ慎重に

Bashはほぼ何でも実行できるため、Suggestモード(確認モード)を推奨します。特にrm(削除)やsudoを含むコマンドは、実行前に必ず内容を確認しましょう。

実務シナリオ — 5つのツールの組み合わせ

実際の業務では、ツールが自動で組み合わさって動きます。いくつかのシナリオを見てみましょう。

シナリオ1: プロジェクトの全体把握

「このプロジェクトの構成を教えて。主要なファイルの役割も説明して」

Globファイル一覧取得Read主要ファイルの中身を確認まとめて報告

シナリオ2: 一括置換

「全ファイルの"旧社名"を"新社名"に変えて」

Grep"旧社名"を含むファイルを特定Edit各ファイルを一括修正結果報告

シナリオ3: レポート自動生成

「先月のアクセスログを集計して、レポートをMarkdownで作って」

Readログファイルを読み込みBash集計処理Writeレポートファイル作成

シナリオ4: コードレビューの下準備

「最近変更されたファイルを確認して、変更点をまとめて」

Bashgit diff で差分取得Read変更ファイルの内容確認まとめて報告
豊藏
豊藏
ポイント
ポイントは、あなたが「Globしてからreadして...」と指定する必要はないということ。「プロジェクトの構成を教えて」と言うだけで、Claude Codeが最適な手順を自分で組み立てて実行してくれる。あなたは結果だけ確認すればいい。
ツールの組み合わせはAIが考える。あなたは「やりたいこと」を伝えるだけでいい。

Phase 1 完了!

Claude Codeの基礎 — 「何ができるか」「どう使うか」「どう動いているか」を理解しました。ここまでの知識だけで、日常業務にClaude Codeを取り入れ始められます。

Phase 1で学んだこと:

  • Lesson 1: claude.aiとの違い、Claude Codeでできること
  • Lesson 2: インストールと初期設定
  • Lesson 3: タスクの投げ方、パーミッション承認
  • Lesson 4: 5つの基本ツール(Read, Write, Glob, Grep, Bash)

Lesson 4 まとめ

  • Read = ファイルを読む。安全で基本のツール
  • Write/Edit = ファイルを作る・直す。確認モードで安全に操作
  • Glob = ファイル名で探す。Grep = ファイルの中身で探す
  • Bash = コマンド実行。git操作やスクリプト実行など何でもできる
  • ツールの選択・組み合わせはClaude Codeが自動で行う

あなたの番です

出典・参考文献

本レッスンで引用したデータの原典一覧です。数値は各調査の公開時点のものであり、閲覧時期により更新されている可能性があります。

  1. [1]
  2. [2]
    Claude Code: Best practices for agentic coding Anthropic Engineering2025
  3. [3]

よくある質問

ツール名を指定して使うことはある?

通常は不要です。Claude Codeが自動でツールを選びます。ただし上級者向けに、特定のツールを使うよう明示的に指示することも可能です(例: 「Bashでls -laを実行して」)。

大量のファイルを一度に操作しても大丈夫?

はい。数百〜数千ファイルの操作もClaude Codeは対応できます。ただし大量操作の前に「まず5ファイルで試してみて」と段階的に進めるのが安全です。

Phase 2に進む前にやっておくことは?

Phase 1の実践ワークを一通り試してみてください。特に「自分の実際の業務フォルダでClaude Codeを使ってみる」経験が、Phase 2のカスタマイズ設計に直結します。

Phase 1完了!基本操作ができるようになった。Phase 2でClaude Codeを「自分仕様」にカスタマイズしていこう。

Lesson 5: CLAUDE.md設計

著者について

豊藏 翔太

監修・開発

豊藏 翔太(Shota Toyokura)

シンクムーブ株式会社 代表取締役 / アイオイクス株式会社 フェロー

  • 法政大学経営学部経営戦略学科卒(2015年)
  • エン・ジャパンでIT/Web業界の営業を経験後、ITコンサルタントとしてAI・RPAを活用した事業支援に従事
  • 個人事業で7サイト・約600記事を運営しSEOを実践的に習得
  • アイオイクス株式会社にてSEO Japan運営・大手企業向けWebコンサルティング事業の責任者を務めた後、2024年12月にシンクムーブ設立

著書・メディア掲載

登壇実績

  • JADEcon -JADE 春のSEO祭り-(2026年3月、渋谷)
  • LIG・ピネアル共催「AI×マーケティングのやってみた」LT会(2026年3月)
  • TASK4 忘年会 パネルディスカッション「月刊キーマケLab.特別編」(2025年12月)

シンクムーブ株式会社について

  • 設立:2024年12月
  • 所在地:東京都渋谷区神南1-11-4
  • 事業:SEOコンサルティング・インハウスマーケティング共創支援・AI活用研修
  • 同時対応:メインクライアント4社限定

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