スラッシュコマンドで業務を定型化する
このレッスンで学ぶこと
- □スラッシュコマンド(スキル)とは何か
- □SKILL.mdの配置場所と書き方
- □実用的なスキル例 — /commit, /review, /tweet
- □組み込みコマンド vs カスタムコマンド
- □Phase 2の総まとめ


スラッシュコマンドとは — 繰り返す業務を1コマンド化する
スラッシュコマンド(Claude Codeでは「スキル」とも呼ばれます)は、/で始まるカスタムコマンドです。複数ステップの業務を1つのコマンドにまとめて、毎回の指示を省略できます。
例えば「ツイートを30本作る」という作業には、素材の収集、トーンの調整、文字数チェック、URL付与など多くのステップがあります。これを毎回指示するのではなく、/tweet と打つだけで全ステップが自動実行されます。
スラッシュコマンドの仕組み
| 毎回手動で指示 | スラッシュコマンド |
|---|---|
| 「まずLifelogから今日の会話を取得して」 | /tweetと打つだけ |
| 「面白い発言を抽出して」 | |
| 「30本のツイート候補を作って」 | |
| 「140字以内で、URL必須で」 | |
| 「速報型と示唆型を半々で」 |


SKILL.mdの配置と書き方
カスタムスラッシュコマンドは .claude/skills/ ディレクトリにSKILL.mdファイルとして配置します。ディレクトリ名がコマンド名になります。
ディレクトリ構造
SKILL.mdの基本構造
良いSKILL.mdの3条件
実用例 — すぐに使えるスキルパターン
/commit— コミットメッセージの自動生成git diffの変更内容を解析し、Conventional Commits形式のコミットメッセージを生成。変更の「何を」ではなく「なぜ」にフォーカスしたメッセージを作成します。
/review— コードレビューの自動実行変更されたファイルをセキュリティ・品質・パフォーマンスの観点でレビュー。CRITICAL/HIGH/MEDIUM/LOWの4段階で指摘します。
/daily— 日次レポートの生成今日のgitコミット、完了タスク、残タスクを集計して1枚のレポートにまとめます。毎朝の振り返りや夕方の日報作成に使えます。

組み込みコマンド vs カスタムコマンド
Claude Codeには最初から使える組み込みコマンドと、自分で作るカスタムコマンドがあります。
| コマンド | 種別 | 説明 |
|---|---|---|
| /help | 組み込み | 使い方のヘルプを表示 |
| /clear | 組み込み | 会話履歴をクリアしてコンテキストをリセット |
| /compact | 組み込み | 会話を要約してコンテキストを圧縮 |
| /memory | 組み込み | MEMORY.mdの内容を表示・編集 |
| /tweet | カスタム | ツイート候補を30本生成 |
| /commit | カスタム | コミットメッセージ自動生成 |
| /review | カスタム | コードレビュー実行 |
コマンドの一覧を確認する
/ を入力すると、使えるコマンドの一覧が表示されます。組み込みコマンドとカスタムコマンドの両方が表示されるので、何が使えるか一目で分かります。Phase 2 完了 — 「使いこなす」段階の到達点
Phase 2の4レッスン(Lesson 5-8)を通じて、Claude Codeを「自分専用のAI作業環境」として構築する方法を学びました。
Phase 2で手に入れたもの
- 5CLAUDE.md — AIがプロジェクトのルールを理解した状態で動く基盤
- 6コンテキスト設計 — rules/memory/referenceで情報を効率的に管理する技術
- 7MCP連携 — Slack・Drive・DBなど外部サービスとAIを接続する方法
- 8スラッシュコマンド — 繰り返す業務を1コマンドで実行する仕組み
Phase 3 プレビュー: 次のPhase 3「極める」では、Hooksによる自動ワークフロー、サブエージェントによる並列処理、チーム導入、そして自分だけのワークフロー構築に進みます。Phase 2の基盤の上に、さらに高度な自動化を積み重ねていきます。

Lesson 8 まとめ
- ✅スラッシュコマンドは .claude/skills/ にSKILL.mdを配置するだけで作れる
- ✅SKILL.mdはMarkdownで書く「AIへの手順書」。プログラミング不要
- ✅良いスキルの条件: 3ステップ以上、週1回以上使う、品質基準がある
- ✅Phase 2完了: CLAUDE.md + コンテキスト設計 + MCP + スラッシュコマンドで「自分専用AI環境」が完成
あなたの番です
出典・参考文献
本レッスンで引用したデータの原典一覧です。数値は各調査の公開時点のものであり、閲覧時期により更新されている可能性があります。
- [1]Claude Code: Best practices for agentic coding — Anthropic(2025)
- [2]Claude Code Overview — Anthropic Docs(2025)
- [3]Claude Code: Memory — Anthropic Docs(2025)
よくある質問
スキルの数に上限はある?
技術的な上限はありませんが、多すぎると管理が難しくなります。10-20個が実用的な範囲です。使わなくなったスキルは定期的に整理しましょう。
SKILL.mdの中でMCPツールを呼べる?
はい。SKILL.mdの手順の中で「Slack MCPでメッセージを送信する」「Google Drive MCPでファイルを読む」と書けば、スキル実行時にMCPツールが使われます。Lesson 7のMCP連携と組み合わせることで、外部サービスまで含めた自動化が可能です。
スキルをチームで共有できる?
はい。.claude/skills/ はgitにコミットできるため、チーム全員が同じスキルを使えます。コードレビュー用の /review や、デプロイ用の /deploy など、チーム共通の業務手順を標準化するのに最適です。
Phase 2完了!定型業務が自動化できた。Phase 3では、さらに高度な自動化と組織展開に進もう。
Lesson 9: Hooks →