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Claude Code · 共通の指示

CLAUDE.mdの書き方|マーケティング業務で使う短い実例

豊藏翔太/シンクムーブ株式会社 · 更新

CLAUDE.mdを書くなら、「優秀なマーケターとして考えて」と頼むより、どの資料を読み、どこまで作業し、何を確かめたら完了なのかを書くところから始めます。

ThinkMoveで実際に使っている指示にも、「一次情報がないコンテンツは作らない」「人間が判断し、AIが動く」という方針があります。ここでは、社内の設定を丸ごとコピーするのではなく、月次SEOメモを1件作るための短い見本に落とし込みます。

CLAUDE.mdに書く目的、読む資料、作業範囲、完成条件の4項目
書いた指示が役立つかは、同じ資料で仕事を依頼して確かめます。画像を押すと大きく表示できます。

CLAUDE.mdは、プロジェクトで繰り返し使う指示を書く場所

Claude CodeはCLAUDE.mdの指示を読み、仕事の文脈として使います。今回だけの依頼を毎回長く説明する代わりに、共通する目的や資料の入口を書いておけます。

ただし、書いたルールに必ず従うことや、操作を技術的に制限することを保証するファイルではありません。結果の確認やサービス側の権限設定も必要です。

参照:[1] Claude Code公式:CLAUDE.mdとメモリ[2] Claude Code公式:権限の設定

最初は、仕事の入口と出口が分かる内容にする

目的は「誰の何の判断に使うか」まで具体的にします。今回の見本なら、担当者が次に確認するページを選ぶための下書きです。次に、読む資料と作業範囲を決めます。

完成条件には、見た人がチェックできることを書きます。「高品質にする」だけだと判定しづらいので、「対象期間と根拠ファイルを明記する」「分からない問い合わせ数を埋めない」といった形にします。

書くこと今回の見本
目的次に確認するページを1つ選べる下書きを作る
読む資料brief.mdとsources/README.mdから始める
作業範囲読む・計算する・提案する。元資料は変えない
完成条件期間・集計条件・根拠を書き、未確認を残す

このまま試せるCLAUDE.mdの見本

以下は今回の記事用に作った教材です。実際のThinkMoveの指示から、一次資料を重視する考え方と、人が外部共有を判断する分担を取り入れています。顧客案件の設定や認証情報は含めていません。

単体でダウンロードもできますが、最初はZIPに入っている元資料と一緒に使うと確認しやすくなります。すでにCLAUDE.mdがあるプロジェクトへ、そのまま上書きしないでください。

月次SEOメモ向けのCLAUDE.md

今回作成した教材です。参照先のファイルもZIPに含まれています。

# 月次SEOメモを作る教材

## 目的
担当者が、次に確認するページを1つ選べる下書きを作る。

## 読む資料
- 最初にbrief.mdとsources/README.mdを読む。
- 今回の数値はsources/search-pages.csvを使う。
- archive/は過去の参考。今回の指示にない限り読まない。

## 作業の範囲
資料の読み取りと下書きの提案まで。元資料を変更しない。
公開、送信、外部サービスの設定変更は、別途担当者が判断する。

## 完成条件
対象期間、集計条件、根拠ファイルを明記する。
事実と仮説を分け、計測していない売上や問い合わせを推定で埋めない。
最後に「次に確認すること」を1つ書く。

置き場所と読み込みを確認する

この教材は、作業フォルダの直下にCLAUDE.mdを置きます。そのフォルダでClaude Codeを起動し、/memoryから読み込む指示を確認してください。個人用の指示や上位フォルダの指示も関係するため、別の環境で試すときは条件を記録します。

AGENTS.mdをすでに使っている場合、Claude Code向けにはCLAUDE.mdから @AGENTS.md と参照する方法があります。同じルールを2つのファイルへ別々に書き続けると、変更時に内容がずれるためです。必要な部分だけ共通化してください。

参照:[1] Claude Code公式:CLAUDE.mdとメモリ

同じ依頼で、数値と未確認の扱いを確かめる

ファイルを作ったら、教材のprompts/first-task.txtを入力します。確認するのは、文体の好みよりも、指定したCSVを使ったか、期間を示したか、問い合わせ数を勝手に補っていないかです。

解答例ではチーム導入のCTRが前回約3.17%から今回約2.27%へ変わります。差は丸め前の値で約-0.89ポイントです。この数字が合わない場合、どの値で計算したかを確認してください。

今回の見本は、人が作成した出力例とCSVの計算を照合したものです。CLAUDE.mdの有無によるモデル性能の比較実験ではありません。手元での回答と確認表を残すことで、自分の仕事に合う指示へ直していけます。

指示の効き方を確かめる

今回の記事用に作成した指示例です。対象の資料名は自分の環境に合わせてください。

今回の下書きを、CLAUDE.mdの完成条件と照合してください。
条件ごとに「満たす/不足」と、その根拠を示してください。
不足している箇所は元資料から補い、確認できないことは未確認として残してください。
ファイルは変更せず、修正版を提示してください。

長くなったら、今回だけの情報が残っていないか見る

僕も2026年3月に、CLAUDE.mdとフォルダが肥大化していないかの確認を依頼しました。便利だからと追記していくと、古い仕事の条件や資料が残りやすくなります。

たとえば、今月の対象期間はbrief.mdに置けば翌月に替えられます。毎回共通する出典の扱いはCLAUDE.mdへ残す。記事だけで使う細かなルールが増えたら、用途に応じて別ファイルに分けます。

直す前と後の依頼・出力を残し、同じ間違いが減ったかを確認してください。内容を削ること自体を目的にせず、読む人とAIが迷う箇所を減らしていきます。

手元で使うテンプレート

よくある質問

CLAUDE.mdは日本語でも書けますか?

この教材は日本語で書いています。まず、仕事をする人が内容を読んで直せる言葉で、具体的な資料名と完成条件を書いてください。

何行に収めるべきですか?

この記事では固定の行数を合格条件にしていません。今回だけの依頼や古い情報が混ざっていないか、同じ条件で試せるかを確認します。

会社の既存ルールを全部コピーしてよいですか?

この仕事に必要な部分を選びます。機密資料や認証情報を指示ファイルへ貼り付けず、読ませる資料の範囲も会社の運用に合わせてください。

出典・確認先

公式情報の確認日:2026-09-11。画面や仕様が変わった場合は、以下の提供元の案内を確認してください。

  1. Claude Code公式:CLAUDE.mdとメモリ
  2. Claude Code公式:権限の設定

続けて試す

Next Action

外部データを使う実務に進むなら

DriveやSheetsだけでなく、GSC・GA4の材料を読ませるとマーケ改善までつながります。

CLAUDE.mdでAIの土台ができた。次はコンテキストの与え方を磨いて、AIの精度をさらに上げよう。

Lesson 6: コンテキスト設計 →