実践プロジェクト — 自分だけのAIワークフローを作る
このレッスンで学ぶこと
- □12レッスンの知識を統合し、自分の業務に最適化されたワークフローを構築する
- □Step 1-5の実践ガイド(CLAUDE.md → ルール → MCP → スキル → Hooks)
- □ワークフロー設計テンプレートの使い方
- □構築後の改善サイクルの回し方
- □次のステップ: コミュニティ・公式ドキュメント・アップデート追従


ワークフロー全体像 — 5つのレイヤー
Claude Codeのワークフローは5つのレイヤーで構成されます。下から順に積み上げていくのがポイントです。 土台が不安定なまま上位レイヤーを構築しても、うまく機能しません。
5つのレイヤー構造
Hooks(自動化)
セッション管理、ログ保存、安全ガード
スラッシュコマンド / スキル(定型業務)
繰り返し使うワークフローをコマンド化
MCP接続(外部ツール連携)
Slack, Google Drive, DB, API等を接続
ルールファイル(制約・品質基準)
コーディング規約、セキュリティ、パス別ルール
CLAUDE.md(土台)
プロジェクトの概要、基本ルール、ファイル配置
Step 1: CLAUDE.mdの設計
CLAUDE.mdはワークフローの土台です[2]。ここに書いた内容は毎回のセッションで自動的に読み込まれます。 以下のテンプレートを参考に、自分のプロジェクトに合わせてカスタマイズしましょう。
CLAUDE.mdテンプレート
CLAUDE.mdは短く保つ
Step 2: ルールファイルの配置
.claude/rules/ に配置したMarkdownファイルは、 条件に応じて自動で読み込まれます。最初に作るべきは「コーディング規約」と「セキュリティルール」の2つです。
最初に作るべき2つのルール
1. コーディング規約(coding-style.md)
2. セキュリティルール(security.md)
Step 3: MCP接続の設定
業務で使うサービスをMCPで接続します[3]。 最初から全部つなぐ必要はありません。まずは最も頻繁に使うサービス1-2個から始めましょう。
業務別おすすめMCP接続
| 業務 | おすすめMCP | 効果 |
|---|---|---|
| マーケティング | GA4, GSC, Slack | データ分析・レポート自動化 |
| 開発 | GitHub, Slack, DB | PR管理・通知・データ操作 |
| コンテンツ制作 | Google Drive, Slack | ドキュメント管理・共有 |
| 営業・CS | HubSpot, Gmail, Calendar | CRM連携・スケジュール管理 |

Step 4: スラッシュコマンドの作成
「毎回同じ手順で指示している作業」をスラッシュコマンドにまとめましょう。.claude/commands/ にMarkdownファイルを置くだけで使えます。
コマンド化の判断基準
- 1.週2回以上同じ指示を出している → コマンド化の候補
- 2.3ステップ以上の手順がある → コマンドにまとめる価値がある
- 3.手順を忘れがち → コマンドにして手順を明文化
- 4.他のメンバーにも使ってほしい → 共有コマンドとして整備
スラッシュコマンドの例
.claude/commands/daily-report.md
.claude/commands/pr-review.md
Step 5: Hooksの設定
最後に、セッション管理の自動化をHooksで仕上げます。最低限のおすすめ設定は以下の3つです。
最低限のHook設定
段階的に追加する
ワークフロー設計テンプレート
以下のテンプレートを使って、自分のワークフローを設計してみましょう。すべてを埋める必要はありません。 今の業務で必要な部分だけ記入し、後から追加していけばOKです。
My Claude Code Workflow
1. プロジェクト情報
プロジェクト名: _______
技術スタック: _______
チーム人数: _______
2. 自動化したい定型業務(最大3つ)
業務1: _______ (頻度: ___回/週)
業務2: _______ (頻度: ___回/週)
業務3: _______ (頻度: ___回/週)
3. 接続する外部サービス
サービス1: _______ (用途: _______)
サービス2: _______ (用途: _______)
4. 絶対に守るべきルール(最大3つ)
ルール1: _______
ルール2: _______
ルール3: _______
5. 最初に作るスラッシュコマンド
コマンド名: /_______ (やること: _______)

構築後の改善サイクル
ワークフローは「完成」するものではなく、継続的に改善していくものです。以下のサイクルを週1回回すだけで、確実に良くなっていきます。
振り返り
今週、Claude Codeで「面倒だった」「うまくいかなかった」ことは何か?
原因特定
CLAUDE.mdの不足?ルールの欠落?MCP接続の問題?スキルの改善余地?
改善
1つだけ修正する。複数同時に変えない(何が効果があったか分からなくなる)
検証
翌週、改善が効果を発揮しているか確認
過剰設計に注意
Plugins & Marketplaces — 他人の環境を取り込む
ここまでSkills、スラッシュコマンド、サブエージェント、Hooks、MCPと個別に学んできましたが、 これらをまとめてパッケージ化したものがPluginです。 他の人が作った開発環境を、1コマンドでそのまま自分のプロジェクトにインストールできます。
/plugins コマンド
/plugins と入力すると、 TUI(ターミナルUI)が立ち上がり、3つのタブでプラグインを管理できます。
カスタムマーケットプレイスの作成
チーム専用のプラグインを配布したい場合、GitHubリポジトリにmarketplace.json を配置するだけで カスタムマーケットプレイスを作成できます。チーム導入時に全員の環境を統一するのに最適です。


まずは公式マーケットプレイスから
/plugins → Discoverタブで一覧を確認してみましょう。リモートコントロール — スマホからClaude Codeを操作
PCで動いているClaude Codeを、スマホ(Claude iOS/Androidアプリ)やブラウザ(claude.ai/code)から操作できます。 通勤中や外出先からいつもの開発環境にアクセスして、プロジェクトの確認や簡単な修正が可能です。
設定・起動方法
リモートコントロールを有効化
/config を開き、 「Enable Remote Control for all sessions」を true に設定
リモートセッションを起動
ターミナルで claude remote-control を実行、 または既存セッション内で /remote-control を入力
スマホからアクセス
発行されたURLをスマホで開くだけ。Claude iOS/Androidアプリ、またはブラウザでclaude.ai/codeにアクセス


ターミナルを閉じないこと
次のステップ — 学び続けるために
この講座で基礎は身につきました。ここから先は、実践と情報収集の両輪で力を伸ばしていきましょう。
公式ドキュメント
Anthropicの公式ドキュメント(docs.anthropic.com)は頻繁に更新されています。 新機能やベストプラクティスがいち早く反映されるため、月1回はチェックしましょう[1]。
Plugins & Marketplaces
公式マーケットプレイスには実用的なプラグインが続々と追加されています。/plugins のDiscoverタブを定期的にチェックして、 業務に使えるプラグインがないか確認しましょう。チーム導入時はカスタムマーケットプレイスの活用も検討してみてください。
コミュニティ
GitHub、Discord、Xなどで活発なコミュニティが形成されています。 他のユーザーのCLAUDE.mdやワークフローを参考にすることで、自分では思いつかなかったアイデアが見つかります。 「claude code tips」「CLAUDE.md examples」などで検索してみましょう。
アップデート追従
Claude Code自体が急速に進化しています。claude update コマンドで最新版に更新し、 CHANGELOGで新機能を確認する習慣をつけましょう。 MCPサーバーのエコシステムも拡大中で、新しい接続先が次々に追加されています。

Lesson 12 まとめ / コース完了
- ✅ワークフローは5レイヤー構造: CLAUDE.md → ルール → MCP → スキル → Hooks
- ✅最初から完璧を目指さない。3つずつ選んで、使いながら育てる
- ✅週1回の振り返り→原因特定→1つ改善→検証のサイクルで継続改善
- ✅Pluginsで他人の環境を丸ごと取り込み、チーム統一環境も一瞬で構築
- ✅リモートコントロールでスマホや別端末からいつもの環境を操作可能
- ✅公式ドキュメント・コミュニティ・アップデートで学び続ける
- ✅一番の上達法は「毎日使うこと」
あなたの番です
出典・参考文献
本レッスンで引用したデータの原典一覧です。数値は各調査の公開時点のものであり、閲覧時期により更新されている可能性があります。
- [1]Claude Code Documentation — Anthropic(2025)
- [2]CLAUDE.md Best Practices — Anthropic(2025)
- [3]Model Context Protocol Specification — MCP(2025)
よくある質問
ワークフロー構築にどのくらい時間がかかる?
最初の基本設定(CLAUDE.md + ルール2つ + スラッシュコマンド1つ)は30分-1時間で作れます。そこから週1回15分の改善を積み重ねることで、1ヶ月後にはかなり使いやすいワークフローが出来上がります。完璧を目指して何日もかけるより、30分で作って使い始めるほうが結果的に早く良いものになります。
プロジェクトが変わったらワークフローは作り直し?
CLAUDE.mdとルールファイルはプロジェクト固有ですが、ホームディレクトリの設定(~/.claude/)はプロジェクト横断で使えます。個人の好みやグローバルルールは~/.claude/に、プロジェクト固有のルールはプロジェクトの.claude/に配置すれば、新プロジェクトでも基盤部分は再利用できます。
Claude Codeのアップデートで設定が壊れることはある?
設定ファイル(CLAUDE.md、ルールファイル、settings.json)の形式は後方互換性が保たれています。ただし、新機能の追加により設定項目が増えることはあります。アップデート後はCHANGELOGを確認し、新しい設定オプションがあれば取り入れましょう。
