AI Overviewsの影響を調べる — 自社ページの診断実習
Lesson Goal
このレッスンの到達点
自社の1ページを選び、検索での表示・引用・来訪後を分けて記録する
このレッスンで持ち帰るもの
自社のページを一つ選び、確認した事実・まだ分からないこと・次に直すことを一枚にまとめます。所要時間は約20分。データが足りない欄は「未確認」で残して構いません。
AI Overviewの表示を見ただけで、流入減少の原因は決められません。当社のAI Overview記事は2026年8月8日〜9月4日に1,253表示・0クリック・平均掲載順位28.77位でした。比較期間やAI機能単独の値が不足しているため、AI Overviewによる減少量は判断していません。まず検索意図への回答と情報の鮮度を見直す、という判断をしています。
判断の根拠、GSC集計の条件と限界、4象限の解説を記事で読む
最初にそろえる、三つの前提
- AI OverviewはGoogle検索の生成AI機能です。すべての検索で表示されるわけではなく、同じ検索語でも表示やリンク先が変わることがあります。
- 検索で上位にあることと、AI回答のリンクに選ばれることは別の観測です。ただし、Google検索の基本的なSEOは引き続き土台になります。[1]
- 他社調査のCTR低下率や引用サイトの数値差は、対象・期間・比較群を確かめて読みます。「引用されればクリックが増える」という施策の保証には使いません。
実習1:GSCで対象と比較条件を固定する
- 検索結果のパフォーマンスから、自社の主力記事を一つ選びます。URLを完全一致で絞り、同じ日数の比較期間を設定します。
- 検索タイプ・国・端末の条件を記録し、表示回数・クリック数・CTR・平均掲載順位を保存します。
- 主要クエリを5つ選びます。新しく表示されたクエリと、以前から表示されていたクエリを分けます。
- 生成AIのパフォーマンスレポートが表示されていれば、対象ページの表示回数を別欄に記録します。確認できなければ、0ではなく「未確認」とします。
専用レポートは表示回数の確認に使う
実習2:検索画面で「何が出たか」を記録する
実習1の検索語を、実際にGoogleで検索します。観察日時・国・端末・ログイン状態と一緒に、次の四項目を記録してください。検索画面はその時点の標本です。一度の観察を表示率や施策効果に置き換えません。
| 項目 | 記入する内容 |
|---|---|
| AI Overview | 表示あり/表示なし/確認不能 |
| 自社へのリンク | あり/なし。実際のリンク先URLも保存 |
| 通常の検索結果 | 自社の位置、表示タイトル、競合ページ |
| 周囲の表示 | 広告、動画、強調スニペットなど |
自社リンクがなければ、参照先のどこが読者の疑問に答えているかを確認します。表や箇条書きを模倣する前に、自社に欠けている事実・条件・具体例を一つ挙げます。
実習3:来訪後と、次の変更を一つ決める
GA4では対象ページをランディングページとして絞り、セッションの参照元/メディアを確認します。Google検索、ChatGPTなどの外部サービスからの参照、Directは分けます。Directの増加分をAI流入とみなさないようにします。
次に、設定済みの問い合わせ完了などのキーイベントを確認します。GSCのクリックとGA4のセッションは定義が異なり、一対一には一致しません。商談の成立はCRMなどの記録で別に追います。
記入例:今回のThinkMove記事
順位が弱ければ検索意図や技術上の問題を、順位が維持されCTRが下がっていれば検索画面や訴求を確認します。訪問があるのに問い合わせがなければ、本文と相談導線のつながりを見直します。複数の要因があれば、まとめて一つの原因と決めずに記録します。
追加する前に、用途を確かめる
定義文・表・FAQは、読者が理解しやすいときに使います。特別なschemaやAI用ファイルを追加することを、GoogleのAI機能への掲載条件にはしません。独自の実測、条件付きの比較、失敗から修正した記録を読み取れる形で残します。[1]
あなたの番です
よくある質問
AI Overviewが出るとクリックは必ず減りますか?
一律には判断できません。順位、検索需要、クエリの構成、検索画面の変化を分けて確認します。他社調査の増減率を、自社への効果予測としてそのまま使わないようにします。
FAQや構造化データを追加すれば引用されますか?
引用は保証されません。FAQは読者の疑問への回答として作り、構造化データは本文と一致させます。GoogleはAI機能向けの特別なschemaを必要としていません。
専用レポートでAI Overview経由のCVまで分かりますか?
専用レポートはGoogle検索の生成AI機能における表示回数を確認するものです。訪問後の行動はGA4、商談はCRMなどで別に確認します。表示回数とCVを直接結びつけることはできません。
出典・参考文献
本レッスンで引用したデータの原典一覧です。数値は各調査の公開時点のものであり、閲覧時期により更新されている可能性があります。
- [1]AI features and your website — Google Search Central(2026年9月確認)
- [2]Generative AI performance report (Search) — Google Search Console Help(2026年9月確認)
- [3]Introducing Search Generative AI performance reports — Google Search Central(2026)
- [4]AI Overviewとは?SEOへの影響をGSC・GA4で切り分ける実務ガイド — ThinkMove(2026)
Next Action
AI記事を成果につなげるなら
生成して終わりではなく、品質、検索意図、CTA導線までセットで確認します。
いよいよ最終レッスン。AIエージェントで業務を自動化し、1人チームの生産性を最大化しよう。
Lesson 8: AI自動化 →