Phase 3: 成果を出し続ける

コンテンツの成果を測る — GA4×GSCで「効いてる記事」を見抜く

Lesson 9 / 12|20分|公開 2026.04.07

このレッスンで学ぶこと

  • 4指標フレームワーク: トラフィック・エンゲージメント・検索パフォーマンス・コンバージョン
  • GA4でコンテンツのパフォーマンスを確認する方法
  • GSCのインプレッション・クリック・CTR・掲載順位の読み方
  • 「隠れた勝者」— 高インプレッション×低CTR記事の発見と改善
  • コンテンツスコアリングマトリクスで改善の優先順位をつける
妻
質問
記事を書いたけど、それが「効いてる」かどうか、どうやって判断するの?PVだけ見ればいいの?
豊藏
豊藏
ポイント
PVだけだと片手落ち。「たくさん見られてるけど全然問い合わせにつながらない記事」「PVは少ないけど確実にリードを生む記事」がある。4つの指標を組み合わせて初めて「効いてる記事」がわかる。
「PVが多い = 良い記事」ではない。測るべきは「ビジネスにどう貢献しているか」。

72%

成功しているコンテンツマーケターが定期的に効果測定を行っている割合

CMI 2025[1]

4指標

トラフィック・エンゲージメント・検索・CVの統合フレームワーク

ThinkMove

30分/月

月次コンテンツレビューの推奨所要時間

ThinkMove

4指標フレームワーク — コンテンツを正しく測る

コンテンツの成果を正しく測るには、4つの指標カテゴリをバランスよく見る必要があります。どれか1つだけでは、コンテンツの本当の貢献度は見えません。

4つの指標カテゴリ

カテゴリ主要指標わかること
1. トラフィックPV、セッション数、ユーザー数どれだけの人に届いているか
2. エンゲージメント滞在時間、スクロール深度、直帰率読まれているか、刺さっているか
3. 検索パフォーマンスインプレッション、CTR、掲載順位検索でどれだけ露出し、クリックされているか
4. コンバージョン目標完了数、リード数、CV率ビジネス成果につながっているか
GA4では「エンゲージメント率」がデフォルト指標になりました。旧UAの「直帰率」とは計算方法が異なるので注意。GA4の直帰率は「エンゲージメントしなかったセッションの割合」です。

GA4でコンテンツパフォーマンスを確認する

GA4(Google Analytics 4)は、Googleが提供する無料のアクセス解析ツールです[2]。コンテンツマーケターが最低限確認すべきレポートを紹介します。

GA4で確認すべき3つのレポート

  1. 1

    ページとスクリーン(レポート > エンゲージメント > ページとスクリーン)

    ページごとのPV、ユーザー数、平均エンゲージメント時間を一覧で確認。どの記事が最も読まれているかがわかる。

  2. 2

    ランディングページ(レポート > エンゲージメント > ランディングページ)

    ユーザーが最初に訪問したページ別のデータ。検索流入の「入口」として機能している記事を特定できる。

  3. 3

    コンバージョン(レポート > エンゲージメント > コンバージョン)

    設定したイベント(お問い合わせ、資料DLなど)の発生数。コンテンツがビジネス目標に貢献しているかの最終指標。

妻
実感
GA4って難しそうと思ってたけど、この3つのレポートだけ見ればいいなら、できそう!

GSCで検索パフォーマンスを読み解く

Google Search Console(GSC)は、Googleの検索結果でのパフォーマンスを確認できる無料ツールです[3]。GA4が「サイト内の行動」を見るのに対し、GSCは「検索結果での見え方」を見るツールです。

GSCの4つの基本指標

指標意味改善のヒント
インプレッション検索結果に表示された回数少ない → キーワード戦略の見直し
クリック数検索結果からクリックされた回数少ない → タイトル・メタの改善
CTR(クリック率)クリック数 / インプレッション低い → タイトルが魅力的でない可能性
掲載順位検索結果での平均表示位置5-20位 → リライトで上位狙い

「隠れた勝者」を発見する — 高インプレッション×低CTR

GSCデータの中で最も価値があるのが、インプレッションは多いのにCTRが低い記事です。これは「検索結果に表示されている(=Googleに評価されている)のに、クリックされていない」ことを意味します。

つまり、コンテンツの問題ではなく、タイトルやメタディスクリプションの問題。タイトルを改善するだけで、コンテンツを書き直さずにトラフィックが大幅に増える可能性があります。

「隠れた勝者」の見つけ方

  1. 1GSCの「検索パフォーマンス」レポートを開く
  2. 2「ページ」タブを選択し、インプレッション順に並べ替え
  3. 3インプレッションが高い(月1,000以上)のにCTRが2%未満の記事を抽出
  4. 4その記事のクエリを確認し、ユーザーの意図に合ったタイトルに変更
掲載順位の平均CTRを目安にしましょう[4]。例えば1位の平均CTRは約39.8%、5位で約5.1%。自分の記事のCTRがこの平均を下回っていたら、タイトル改善の余地があります。CTRシミュレーターで改善インパクトを試算できます。

コンテンツスコアリングマトリクス — 改善の優先順位をつける

すべての記事を一度に改善することはできません。4象限のマトリクスで、どの記事から手をつけるべきかを判断しましょう。

トラフィック × コンバージョン マトリクス

高トラフィック × 高CV

対応: そのまま維持

エース記事。壊さない。定期的に最新情報を追加するだけ。

高トラフィック × 低CV

対応: CTAを追加・改善

人は来ているのに行動していない。CTA配置、導線設計を見直す。

低トラフィック × 高CV

対応: SEO強化・プロモーション

CV力は証明済み。もっと人を呼べばビジネスインパクト大。最優先改善対象。

低トラフィック × 低CV

対応: リライトまたは引退

リソースを費やす価値があるか判断。テーマに価値があるならリライト、なければ引退。

豊藏
豊藏
ポイント
意外と見落としがちなのが「低トラフィック×高CV」の記事。PVが少ないから無視しがちだけど、来た人がちゃんとアクションしてる。つまりコンテンツの質は高い。SEOを強化して流入を増やせば、一番効率的にリードが増える。

月次コンテンツレビュー — 30分の習慣

データは見ただけでは意味がありません。毎月30分の振り返りで、次のアクションにつなげましょう[1]

30分レビューの手順

  1. 1

    トップ10記事を確認(10分)

    GA4のランディングページレポートで、PV上位10記事のエンゲージメント率・平均滞在時間・CV数を確認。

  2. 2

    GSCで「隠れた勝者」を探す(10分)

    高インプレッション×低CTR記事を抽出。タイトル改善候補リストに追加。

  3. 3

    スコアリングマトリクスに配置(10分)

    変動が大きかった記事をマトリクスに配置し、来月のアクション(リライト・CTA追加・SEO強化)を決定。

妻
実感
毎月30分なら、月初のルーティンに入れられる!データを見て「なんとなくいい感じ」じゃなくて、次に何するかまで決まるのがいいね。

Lesson 9 まとめ

  • 4指標フレームワーク: トラフィック・エンゲージメント・検索パフォーマンス・コンバージョン
  • GA4の3つのレポート(ページとスクリーン・ランディングページ・コンバージョン)で基本を押さえる
  • 「隠れた勝者」= 高インプレッション×低CTR記事。タイトル改善だけで大幅改善の可能性
  • スコアリングマトリクスで改善の優先順位を決める。特に「低トラフィック×高CV」が最優先
  • 月30分の定期レビューを習慣化する
SEO講座 Lesson 7CTR改善の具体的テクニックをさらに深掘り

CTR分析 — 検索結果で「選ばれる」技術

あなたの番です

出典・参考文献

本レッスンで引用したデータの原典一覧です。数値は各調査の公開時点のものであり、閲覧時期により更新されている可能性があります。

  1. [1]
    B2B Content Marketing Benchmarks, Budgets, and Trends Content Marketing Institute2025
  2. [2]
  3. [3]
  4. [4]
  5. [5]
    Content Marketing ROI Statistics Semrush2025
  6. [6]

よくある質問

GA4とGSCの違いは?

GA4はサイト内のユーザー行動(PV、滞在時間、CV)を測定するツール。GSCは検索結果でのパフォーマンス(インプレッション、クリック、順位)を測定するツール。両方を組み合わせることで、「検索→訪問→行動」の全体像が見えます。

CTRの「良い/悪い」の基準は?

掲載順位によって大きく変わります。1位なら30-40%が目安、5位なら5%前後。自分の記事のCTRが同順位の平均を下回っていたら、タイトルやメタディスクリプションの改善余地があります。

コンバージョンの設定方法は?

GA4では「イベント」としてコンバージョンを設定します。問い合わせフォーム送信、資料ダウンロード、メルマガ登録など、ビジネス上重要なアクションをイベントとして設定し、コンバージョンとしてマークしましょう。

測定ができたら、次は「既存コンテンツの改善」。リライトで最小工数で最大効果を出す。

Lesson 10: リライト戦略

著者について

豊藏 翔太

監修・開発

豊藏 翔太(Shota Toyokura)

シンクムーブ株式会社 代表取締役 / アイオイクス株式会社 フェロー

  • 法政大学経営学部経営戦略学科卒(2015年)
  • エン・ジャパンでIT/Web業界の営業を経験後、ITコンサルタントとしてAI・RPAを活用した事業支援に従事
  • 個人事業で7サイト・約600記事を運営しSEOを実践的に習得
  • アイオイクス株式会社にてSEO Japan運営・大手企業向けWebコンサルティング事業の責任者を務めた後、2024年12月にシンクムーブ設立

著書・メディア掲載

登壇実績

  • JADEcon -JADE 春のSEO祭り-(2026年3月、渋谷)
  • LIG・ピネアル共催「AI×マーケティングのやってみた」LT会(2026年3月)
  • TASK4 忘年会 パネルディスカッション「月刊キーマケLab.特別編」(2025年12月)

シンクムーブ株式会社について

  • 設立:2024年12月
  • 所在地:東京都渋谷区神南1-11-4
  • 事業:SEOコンサルティング・インハウスマーケティング共創支援・AI活用研修
  • 同時対応:メインクライアント4社限定

独自調査・コンテンツ

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