Phase 1: 戦略を立てる

カスタマージャーニーマップ — コンテンツの「設計図」を描く

Lesson 3 / 12|20分|公開 2026.04.07

このレッスンで学ぶこと

  • カスタマージャーニーの4ステージ: 認知→検討→比較→決定
  • 各ステージに最適なコンテンツ形式
  • 検索キーワードをジャーニーステージに紐づける方法
  • 「認知コンテンツ偏重」の罠と対策
  • ジャーニーマップテンプレートの使い方
妻
質問
ブログ記事は書いてるんだけど、読まれても問い合わせにつながらない。PVはあるのにリードが来ないのはなんで?
豊藏
豊藏
ポイント
「認知」段階のコンテンツばかり書いてないか?読者が「知る→調べる→比べる→決める」の4段階で動くとしたら、最初のステップの記事だけ書いても問い合わせには到達しない。これがジャーニーマップの考え方。
コンテンツは「点」で作るな。「道順」で設計しろ。

カスタマージャーニーの4ステージ

BtoBの購買プロセスは、大きく4つのステージに分かれます。各ステージで読者が求めている情報は全く異なります。

Stage 1

認知(Awareness)

「自分に課題がある」と気づく段階。まだ解決策は探していない。

検索例: 「ブログ PV 伸びない」「Web集客 何から」

Stage 2

検討(Consideration)

課題を理解し、解決策の方向性を調べる段階。

検索例: 「SEO 始め方」「コンテンツマーケ メリット」

Stage 3

比較(Comparison)

具体的な解決策・サービスを比較する段階。

検索例: 「SEOツール 比較」「コンサル vs インハウス」

Stage 4

決定(Decision)

購入・契約を決断する段階。最後の不安を解消したい。

検索例: 「〇〇 評判」「〇〇 導入事例」

47%

BtoB購買者は営業接触前に3-5本のコンテンツを消費

Demand Gen Report 2024[1]

67%

購買ジャーニーがデジタルで完結する割合

Gartner 2024[3]

6-10人

BtoB購買の平均意思決定関与者数

Gartner 2024[3]

各ステージに効くコンテンツ形式

ステージごとに「読者が欲しい情報」と「効果的なコンテンツ形式」は異なります。これを間違えると、良い記事でも成果につながりません。

ステージ読者の状態最適なコンテンツKPI
認知課題に気づいたばかりブログ記事、SNS投稿、業界トレンド解説PV、滞在時間
検討解決策の方向性を模索中ガイド記事、ホワイトペーパー、ウェビナーDL数、メルマガ登録
比較候補を絞り込んでいる事例記事、比較表、導入ガイド事例DL、問い合わせ
決定最後の背中を押してほしいLP、料金ページ、FAQ、無料相談商談化率、受注
豊藏
豊藏
ポイント
1-2人チームでも全ステージを最初から網羅する必要はない。まず「検討」と「比較」の2ステージを優先すると費用対効果が高い。認知はSNSとSEOで自然に増えるけど、検討・比較は意図的に作らないと存在しないままだから。

検索キーワードをジャーニーステージに紐づける

検索意図の分類は、そのままジャーニーステージと対応します。キーワードリストを作ったら、まずステージに振り分けることで「どこが手薄か」が一目でわかります。

検索意図 → ジャーニーステージ対応表

検索意図ステージキーワード例
Informational(情報収集)認知・検討「SEOとは」「コンテンツマーケ やり方」
Commercial Investigation(比較調査)比較「SEOツール 比較」「〇〇 vs △△」
Transactional(取引)決定「〇〇 料金」「〇〇 無料トライアル」
Navigational(指名検索)決定「〇〇 ログイン」「〇〇 問い合わせ」
SEO講座 Lesson 2検索意図の分類 = ジャーニーステージの特定

検索意図をAIで30秒分類する

認知コンテンツ偏重の罠(Top of Funnel Trap)

多くの企業が陥る失敗パターンがあります。「とにかくPVを増やそう」とブログ記事を量産した結果、認知ステージの記事ばかりになり、問い合わせにつながらない状態です。

症状: PVはあるのにリードが来ない

月間10,000PVあるのに問い合わせが月2件。認知記事で流入を集めているが、次のステップ(検討・比較)に進むコンテンツがない。

原因: ジャーニーの中間が空白

「SEOとは」「コンテンツマーケとは」のような認知記事は書きやすい。しかし「自社に合うSEO戦略の選び方」「外注 vs インハウスの判断基準」といった検討・比較コンテンツは専門性が必要で後回しになる。

処方箋: 比較・検討コンテンツを先に作る

既に認知記事があるなら、まず「検討→比較→決定」のコンテンツを埋める。認知記事の末尾にCTAを置いて、検討コンテンツへの導線を作る。

1-2人チームは「検討」「比較」から作る

認知コンテンツは後からでも増やせます。まず問い合わせに直結する「比較記事」「事例記事」「導入ガイド」を作り、そこへ誘導する認知記事を後から足す順番が効率的です。

4列ジャーニーマップ テンプレート

以下のテンプレートに既存コンテンツと計画中のコンテンツを書き込むと、「どのステージが手薄か」が一目でわかります。

認知検討比較決定
ブログ記事3本ガイド記事1本なし(空白!)料金ページのみ
SNS投稿メルマガ事例なし問い合わせフォーム

※ 多くの企業で「比較」ステージのコンテンツが圧倒的に不足しています

妻
質問
うちもブログは5本あるけど、事例記事と比較コンテンツがゼロだ...。どおりで問い合わせが来ないわけだ。
豊藏
豊藏
ポイント
そう。今ある5本のブログ記事の末尾に「関連する事例はこちら」のCTAを置くだけでも変わる。でもそのリンク先の事例記事がないと意味がない。だからまず事例を1本書こう。
妻
実感
コンテンツは「道順」で設計するのか。認知→検討→比較→決定の流れで考えると、うちに何が足りないか明確になった。まず比較ステージの事例記事から手をつけよう。

あなたの番です

まとめ

カスタマージャーニーは「認知→検討→比較→決定」の4ステージ
各ステージで読者が求める情報と最適なコンテンツ形式は異なる
検索意図の分類がそのままジャーニーステージに対応する
「認知コンテンツばかり作る」のが最も多い失敗パターン
1-2人チームは「検討」「比較」のコンテンツから優先的に作る

ジャーニーが見えたら、次は「何を・いつ書くか」。コンテンツカレンダーで計画を立てる。

Lesson 4: コンテンツカレンダー

出典・参考文献

本レッスンで引用したデータの原典一覧です。数値は各調査の公開時点のものであり、閲覧時期により更新されている可能性があります。

  1. [1]
    B2B Buyer Behavior Survey Demand Gen Report2024
  2. [2]
    B2B Content Marketing Benchmarks Content Marketing Institute2025
  3. [3]
    The B2B Buying Journey Gartner2024
  4. [4]
    State of Marketing Report HubSpot2024
  5. [5]
    Content Mapping Guide HubSpot Blog2024

このツールについて

豊藏 翔太

監修・開発

豊藏 翔太(Shota Toyokura)

シンクムーブ株式会社 代表取締役 / アイオイクス株式会社 フェロー

  • 法政大学経営学部経営戦略学科卒(2015年)
  • エン・ジャパンでIT/Web業界の営業を経験後、ITコンサルタントとしてAI・RPAを活用した事業支援に従事
  • 個人事業で7サイト・約600記事を運営しSEOを実践的に習得
  • アイオイクス株式会社にてSEO Japan運営・大手企業向けWebコンサルティング事業の責任者を務めた後、2024年12月にシンクムーブ設立

著書・メディア掲載

登壇実績

  • JADEcon -JADE 春のSEO祭り-(2026年3月、渋谷)
  • LIG・ピネアル共催「AI×マーケティングのやってみた」LT会(2026年3月)
  • TASK4 忘年会 パネルディスカッション「月刊キーマケLab.特別編」(2025年12月)

シンクムーブ株式会社について

  • 設立:2024年12月
  • 所在地:東京都渋谷区神南1-11-4
  • 事業:SEOコンサルティング・インハウスマーケティング共創支援・AI活用研修
  • 同時対応:メインクライアント4社限定

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