カスタマージャーニーマップ — コンテンツの「設計図」を描く
このレッスンで学ぶこと
- □カスタマージャーニーの4ステージ: 認知→検討→比較→決定
- □各ステージに最適なコンテンツ形式
- □検索キーワードをジャーニーステージに紐づける方法
- □「認知コンテンツ偏重」の罠と対策
- □ジャーニーマップテンプレートの使い方


カスタマージャーニーの4ステージ
BtoBの購買プロセスは、大きく4つのステージに分かれます。各ステージで読者が求めている情報は全く異なります。
Stage 1
認知(Awareness)
「自分に課題がある」と気づく段階。まだ解決策は探していない。
検索例: 「ブログ PV 伸びない」「Web集客 何から」
Stage 2
検討(Consideration)
課題を理解し、解決策の方向性を調べる段階。
検索例: 「SEO 始め方」「コンテンツマーケ メリット」
Stage 3
比較(Comparison)
具体的な解決策・サービスを比較する段階。
検索例: 「SEOツール 比較」「コンサル vs インハウス」
Stage 4
決定(Decision)
購入・契約を決断する段階。最後の不安を解消したい。
検索例: 「〇〇 評判」「〇〇 導入事例」
47%
BtoB購買者は営業接触前に3-5本のコンテンツを消費
Demand Gen Report 2024[1]
67%
購買ジャーニーがデジタルで完結する割合
Gartner 2024[3]
6-10人
BtoB購買の平均意思決定関与者数
Gartner 2024[3]
各ステージに効くコンテンツ形式
ステージごとに「読者が欲しい情報」と「効果的なコンテンツ形式」は異なります。これを間違えると、良い記事でも成果につながりません。
| ステージ | 読者の状態 | 最適なコンテンツ | KPI |
|---|---|---|---|
| 認知 | 課題に気づいたばかり | ブログ記事、SNS投稿、業界トレンド解説 | PV、滞在時間 |
| 検討 | 解決策の方向性を模索中 | ガイド記事、ホワイトペーパー、ウェビナー | DL数、メルマガ登録 |
| 比較 | 候補を絞り込んでいる | 事例記事、比較表、導入ガイド | 事例DL、問い合わせ |
| 決定 | 最後の背中を押してほしい | LP、料金ページ、FAQ、無料相談 | 商談化率、受注 |

検索キーワードをジャーニーステージに紐づける
検索意図の分類は、そのままジャーニーステージと対応します。キーワードリストを作ったら、まずステージに振り分けることで「どこが手薄か」が一目でわかります。
検索意図 → ジャーニーステージ対応表
| 検索意図 | ステージ | キーワード例 |
|---|---|---|
| Informational(情報収集) | 認知・検討 | 「SEOとは」「コンテンツマーケ やり方」 |
| Commercial Investigation(比較調査) | 比較 | 「SEOツール 比較」「〇〇 vs △△」 |
| Transactional(取引) | 決定 | 「〇〇 料金」「〇〇 無料トライアル」 |
| Navigational(指名検索) | 決定 | 「〇〇 ログイン」「〇〇 問い合わせ」 |
検索意図をAIで30秒分類する→
認知コンテンツ偏重の罠(Top of Funnel Trap)
多くの企業が陥る失敗パターンがあります。「とにかくPVを増やそう」とブログ記事を量産した結果、認知ステージの記事ばかりになり、問い合わせにつながらない状態です。
症状: PVはあるのにリードが来ない
月間10,000PVあるのに問い合わせが月2件。認知記事で流入を集めているが、次のステップ(検討・比較)に進むコンテンツがない。
原因: ジャーニーの中間が空白
「SEOとは」「コンテンツマーケとは」のような認知記事は書きやすい。しかし「自社に合うSEO戦略の選び方」「外注 vs インハウスの判断基準」といった検討・比較コンテンツは専門性が必要で後回しになる。
処方箋: 比較・検討コンテンツを先に作る
既に認知記事があるなら、まず「検討→比較→決定」のコンテンツを埋める。認知記事の末尾にCTAを置いて、検討コンテンツへの導線を作る。
1-2人チームは「検討」「比較」から作る
4列ジャーニーマップ テンプレート
以下のテンプレートに既存コンテンツと計画中のコンテンツを書き込むと、「どのステージが手薄か」が一目でわかります。
| 認知 | 検討 | 比較 | 決定 |
|---|---|---|---|
| ブログ記事3本 | ガイド記事1本 | なし(空白!) | 料金ページのみ |
| SNS投稿 | メルマガ | 事例なし | 問い合わせフォーム |
※ 多くの企業で「比較」ステージのコンテンツが圧倒的に不足しています



あなたの番です
まとめ
ジャーニーが見えたら、次は「何を・いつ書くか」。コンテンツカレンダーで計画を立てる。
Lesson 4: コンテンツカレンダー →出典・参考文献
本レッスンで引用したデータの原典一覧です。数値は各調査の公開時点のものであり、閲覧時期により更新されている可能性があります。
- [1]B2B Buyer Behavior Survey — Demand Gen Report(2024)
- [2]B2B Content Marketing Benchmarks — Content Marketing Institute(2025)
- [3]The B2B Buying Journey — Gartner(2024)
- [4]State of Marketing Report — HubSpot(2024)
- [5]Content Mapping Guide — HubSpot Blog(2024)
このツールについて
シンクムーブ株式会社 代表取締役 / アイオイクス株式会社 フェロー
- 法政大学経営学部経営戦略学科卒(2015年)
- エン・ジャパンでIT/Web業界の営業を経験後、ITコンサルタントとしてAI・RPAを活用した事業支援に従事
- 個人事業で7サイト・約600記事を運営しSEOを実践的に習得
- アイオイクス株式会社にてSEO Japan運営・大手企業向けWebコンサルティング事業の責任者を務めた後、2024年12月にシンクムーブ設立
著書・メディア掲載
- 著書:AI時代のSEO戦略 ── 組織を動かし成果を引き寄せる実務マネジメント(2025年2月、全6章・231頁)
- 日経クロストレンド 寄稿:「AI時代の『SEO戦略』に3つのポイント」(2025年8月)
- Commerce Pick 寄稿:マーケター325名AI Overviews影響調査(キーマケLab共同、2025年6月)
- ミエルカマーケティングジャーナル 寄稿:「SEOで検索順位を上げる6つの技」(2025年11月)
登壇実績
- JADEcon -JADE 春のSEO祭り-(2026年3月、渋谷)
- LIG・ピネアル共催「AI×マーケティングのやってみた」LT会(2026年3月)
- TASK4 忘年会 パネルディスカッション「月刊キーマケLab.特別編」(2025年12月)
シンクムーブ株式会社について
- 設立:2024年12月
- 所在地:東京都渋谷区神南1-11-4
- 事業:SEOコンサルティング・インハウスマーケティング共創支援・AI活用研修
- 同時対応:メインクライアント4社限定
独自調査・コンテンツ
- SEO担当10タイプ診断
- AI本性診断
- マーケター325名 AI Overviews影響調査(2025年、キーマケLab共同)
- AIモード認知・利用調査(1,113名、キーマケLab共同)
こんな相談もできます
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