Problem
自社がAIにどう見えているか、見たことがない
LLMOの話になると、つい構造化データやFAQの整備から入りたくなります。でも、その前に確かめることがあります。いま自社は、AIにどう見えているのかです。
以前、自分のサイトのURLをClaudeに貼って「このページ読める?」と聞いたら、読めない、と返ってきたことがありました。 ブラウザでは普通に開ける。スマホでも見える。Search Consoleにも大きな異常はない。 それでもAIには読めていない。この「画面には出てこない穴」は、見に行かないと分かりません。
だからこのレッスンは、記事を直す前の一歩です。ChatGPTやGeminiに質問を投げて、 自社が出るのか、競合はどう出るのかを、自分の目で確かめます。
Step 1
まずツールで、質問セットと採点を出す
手作業の前に、機械でできるところは機械に任せます。AI引用チェッカーに業種と自社名、競合を入れると、次の3つが一度に出ます。
- ① AIに聞くべき質問セット(12問前後・購買ファネルの3段で自動生成)
- ② LLMO対策の採点(構造化データ・llms.txt・AIクローラー・見出し・一次情報の6項目/100点)
- ③ AI言及プローブ(代表質問をAIに1問投げ、自社が出たかを簡易表示)
③のプローブは、AIが学習済みの知識で自社を思い出すかの簡易確認です。引用そのものを保証するものではないので、次のステップで自分でも確かめます。
Step 2
ツールでは測れない3つを、手で埋める
チェッカーで全体像は掴めます。でも、実際の意思決定に効くのは、ここから先の手作業です。 自動化できる部分と、自分でやる部分を分けて考えます。
| 見る対象 | ツールでできること | 自分でやること |
|---|---|---|
| 質問セットの生成 | 業種と競合から12問前後を自動生成 | 実際の顧客が使う言葉、案件名、地域を足して質問を作り直す |
| LLMO対策の採点 | 構造化データ・llms.txt・AIクローラー・見出し・一次情報を6項目100点で採点 | 低かった項目を、次のレッスンの記事構造で直す |
| AIでの言及確認 | 代表質問1問をAIに投げ、自社が出たかを簡易表示 | ChatGPT・Gemini・Perplexityに実際に投げ、スクショで記録する |
| 競合比較 | (対象外) | 同じ質問への自社と競合の出方を、比較表に手でまとめる |
Step 2-a
質問セットは、購買ファネルの3段で作る
質問は、顧客の検討段階でぜんぜん違います。まだ社名を知らない段階から、指名で調べる段階まで、 3つのフェーズで用意します。テンプレの{業種}や{自社名}を、自社の実際の言葉に置き換えます。
| フェーズ | 質問例 | 何を見るか |
|---|---|---|
| 情報収集 | {業種}でおすすめの会社を教えてください。 | まだ社名を知らない段階。ここで名前が出るかが分かれ目。 |
| 比較検討 | {業種}の主要なサービスを比較してください。 | 競合と並べて出るか、そもそも土俵に乗るかを見る。 |
| ブランド指名 | {自社名}の強みと弱みを教えてください。 | 社名を知っている前提。誤情報や古い情報が出ないか。 |
Step 2-b
競合比較とスクリーンショットで記録する
同じ質問を、ChatGPT・Gemini・Perplexityにそれぞれ投げます。回答は毎回変わるので、日付・AI名・質問・自社の言及・競合の言及をスクリーンショットで残します。 これはツールでは代われない、手作業の観測です。
そのうえで、こういう比較表に落とします。
| 質問 | ChatGPT | Gemini | 競合の出方 |
|---|---|---|---|
| {業種}のおすすめは? | 自社なし | 自社あり | A社が3回中3回 |
| {自社名}の評判は? | 古い情報 | 正確 | — |
※ 上記は形式を説明するためのサンプルです。実際は自社と競合の名前、実際の回答で埋めます。
Step 3
「引用されない」の前に、届いているかを見る
自社が出てこないと、つい「コンテンツが弱いのかな」と考えます。でも、その前にある問いがあります。主要なAI fetcherは、そもそも自社ページに到達できているのかです。
以前、自分のサイトのllms.txtのcontent-typeを整えて満足していたことがありました。あとで振り返ると、 それは「水道の元栓が半分閉まっているのに、蛇口の形を整えていた」状態でした。到達が崩れていたら、 その上の施策は理論値でしかありません。
だから、AIクローラーの扱いを確認します。robots.txtでGPTBotやClaudeBot、Google-Extendedをブロックしていないか。 AI引用チェッカーのLLMO採点にも、このrobots.txtの項目が入っています。引用されたい方針なら、まずここを開けておきます。
あなたの番です
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ThinkMove Support
自社のAI検索での見え方を、一緒に観測できます
シンクムーブのインハウスマーケティング共創支援は、こういう「画面には出てこない穴」を、 クライアントと一緒に観測するところから始めることが多いです。施策に走る前に、まず現状を見ます。
AI引用状況を診断するよくある質問
AI引用チェッカーの結果だけで判断していいですか?
チェッカーのAI言及プローブは、AIが学習済みの知識で自社を思い出すかの簡易確認です。ChatGPTやGeminiのAI検索(Web検索)の結果そのものではありません。だから最終的には、自分で各AIに質問を投げてスクリーンショットを残します。
どのAIで確認すればいいですか?
最低でもChatGPTとGeminiの2つ、可能ならPerplexityも見ます。同じ質問でも、AIごと・タイミングごとに結果が変わります。日付とAI名を記録に残しておくと、月次で変化を追えます。
引用されていない原因は、いつもコンテンツの弱さですか?
そうとは限りません。AIクローラーやAI fetcherがそもそもページに到達できていないことがあります。robots.txtでGPTBotやClaudeBotをブロックしていないか、到達できているかを先に確認します。
Next Action
AI検索での見え方を、施策の順番に変えるなら
見え方の確認、記事構造、月次判断がつながったら、自社データで優先順位を決めます。
見え方が分かったら、次はAIに引用されやすい記事構造に直そう。
Lesson 2: AI引用の記事構造 →
