Problem
GSCの数字はある。でも、改善順には並んでいない
よくある失速パターンは、記事を直す作業そのものではなく、「次にどの記事を直すか」の基準が曖昧なまま走ることです。週1本ペースで3ヶ月リライトしても、成果感が出ないとプロジェクトは止まります。
しかも、平均掲載順位だけを見ても判断を誤ります。過去の相談ログでは、順位が4位から3.4位に上がっても、 AI Overviewや時期要因でクリックが落ちる例がありました。見るべきなのは順位単体ではなく、 表示回数、CTR、検索結果の変化、事業導線の組み合わせです。
Step 1
AIに渡すデータを4種類に絞る
最初からGSCの全データを貼る必要はありません。まずは「ページ」「クエリ」「表示とクリック」「平均掲載順位」の 4種類に絞ります。期間は直近28日、比較対象は前の28日から始めると扱いやすいです。
| page | query | impressions | clicks | ctr | position |
|---|---|---|---|---|---|
| /learn/07-ctr-analytics | gsc ctr 改善 | 1,200 | 10 | 0.8% | 8.4 |
| /learn/ai/03-ai-input-design | gsc ai 分析 | 640 | 7 | 1.1% | 11.2 |
| /learn/content/10-content-rewrite | リライト 優先順位 | 420 | 2 | 0.5% | 9.8 |
※ 上記は形式を説明するための匿名化サンプルです。実際の判断では、自社GSCのエクスポートを使います。
Step 2
AIに渡す前に、判断軸を明文化する
表示回数
検索需要があるか
まずは母数があるページを優先します。表示が少ないページは、改善しても伸び幅が読みにくいです。
平均掲載順位
伸びしろがあるか
4〜15位付近は、タイトル、見出し、内部リンク、追記で動く余地があります。
CTR
クリックを逃していないか
順位の割にCTRが低いなら、検索結果で選ばれる言い方を先に直します。
事業接続
相談やCVにつながるか
流入が増えても事業につながらない記事は、優先度を上げすぎないようにします。
Step 3
プロンプトは「分析」ではなく「意思決定」を頼む
AIに「分析して」と頼むと、数字の要約で終わりがちです。今回のゴールは、今月直す記事を3本に絞ること。 だから、分類と優先順位まで出すように依頼します。
GSC改善優先順位プロンプト
GSCのCSVから、今月直す3本と最初の施策を出す
あなたはSEOコンサルタントです。
以下はSearch Consoleから抽出した、ページ別・クエリ別のデータです。
目的は「今月直すべき記事を3本に絞ること」です。
前提:
- 事業につながるテーマを優先してください
- 表示回数、CTR、平均掲載順位から理由を説明してください
- 施策は「タイトル改善」「本文リライト」「内部リンク追加」「CTA追加」「統合/保留」に分類してください
出力してほしいこと:
1. 今月直すべき記事トップ3
2. それぞれを選んだ理由
3. 最初に直す箇所
4. 逆に今月は触らない記事と理由
データ:
page, query, impressions, clicks, ctr, position
{ここにフィルタ済みCSVを貼る}Step 4
出力は「今月やる3本」に圧縮する
| 優先 | 対象ページ | 最初の施策 | 理由 |
|---|---|---|---|
| 1 | /learn/07-ctr-analytics | タイトルと導入を改善 | 表示回数と順位の余地があり、CTRが低い |
| 2 | /learn/ai/03-ai-input-design | GSC入力例を追記 | AI活用文脈と近く、実践例の追加で狙える |
| 3 | /learn/content/10-content-rewrite | 優先順位チェック表を追加 | 順位は射程内だが、検索結果で選ばれていない |
大事なのは、10本の候補を出すことではありません。今月の稼働でやりきれる3本に絞ることです。 ここまで圧縮できると、担当者、監修者、制作パートナーの動きがそろいます。
あなたの番です
Next
関連レッスンで深掘りする
ThinkMove Support
自社GSCを見ながら、改善優先順位を一緒に決められます
講座の型を自社データに当てると、検索意図、商談導線、既存記事の状態によって優先順位は変わります。 ThinkMoveでは、GSCとGA4を見ながら「今月直す3本」まで落とすSEO伴走を行っています。
自社GSCの改善候補を相談するよくある質問
GSCデータは何行くらいAIに渡せばいいですか?
最初は10〜30行で十分です。表示回数があり、平均掲載順位が4〜15位前後のページとクエリに絞ると、AIが改善候補を判断しやすくなります。
順位が上がっている記事も直すべきですか?
順位だけでは判断しません。クリック数、CTR、検索結果の変化、事業導線まで見て、守る記事、伸ばす記事、保留する記事に分けます。
GA4データも一緒に渡したほうがいいですか?
可能なら渡すと判断精度が上がります。特にランディングページ、エンゲージメント、キーイベントがあると、SEO上の伸びしろと事業成果の近さを同時に見られます。
Next Action
この改善をチームの動きに変えるなら
GSC、GA4、CTAのどれを見るかが決まったら、次は毎月の判断ルールに落とし込みます。
直す記事が決まったら、次はGA4で「読まれているのに動かない理由」を見つけよう。
Lesson 2: GA4導線漏れ →
